景気ウォッチャー調査

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景気ウォッチャー調査 [2018年6月]

2018年6月の中国地域調査結果の概況

景気の現状に対する評価

 現在の景気を3か月前と比較するとその評価は次のとおりであった。
 景気の現状判断DI(合計)は、前月を0.7ポイント上回る48.1となった。
 分野別にみると、家計動向関連は、「悪くなっている」「やや悪くなっている」の回答の割合が減少し、「体験型のアミューズメントは引き続き人気がある一方で、近隣に大型商業施設がオープンしたことが影響して前年より来客数が減少している。特に服飾関係の売上はその影響に加えて天候不順も重なり、全体的に前年を下回る状況である。」(その他小売)、「バーゲンセール前なので客はなかなか購入しない。」(商店街)等の理由から、「変わらない」の回答の割合が増加したため、前月を2.7ポイント上回る47.4となった。
 企業動向関連は、「やや良くなっている」の回答の割合が減少し、「製造装置の出荷台数の減少に伴い売上も低下している。」(電気機械器具製造業)、「国内消費が余り伸びないなかで、原油高と材料費高などコスト上昇の要因はいくらでもあるが、販売価格の値上げはコスト競争の激しい状況では難しく、国内生産工場は非常に苦しい立場にある。」(その他製造業)等の理由から、「悪くなっている」の回答の割合が増加したため、前月を5.0ポイント下回る48.6となった。
 雇用関連は、「新規求人は医療機器メーカーから大量求人があるなど全般的に好調な製造業と、交通誘導業務で大幅増加となっている警備業を含むサービス業がけん引する形で、求人全体では前年同月比で横ばいとなっている。」(職業安定所)等の理由から、「変わらない」の回答の割合が増加したものの、「やや良くなっている」の回答の割合が減少したため、前月を1.4ポイント下回る51.5となった。

現状判断DI

6月 前月差
合計 48.1 0.7
家計動向関連 47.4 2.7
企業動向関連 48.6 -5.0
雇用関連(参考値) 51.5 -1.4

景気の先行きに対する評価

 現在より3か月先の景気の先行きに対する評価は次のとおりであった。
 景気の先行き判断DI(合計)は、前月を0.1ポイント下回る50.3となった。
 分野別にみると、家計動向関連は、「悪くなる」「やや悪くなる」の回答の割合が減少し、「新型車が発売されるが、現状を踏まえると売上は想定以上にはならない。整備入庫はリコール入庫対応でフル稼働しているため、通常業務に少なからず影響する。」(乗用車販売店)、「予約状況は前年と同じくらいであり、景気が良くなる要素はない。」(高級レストラン)等の理由から、「変わらない」の回答の割合が増加したため、前月を0.9ポイント上回る49.6となった。
 企業動向関連は、「IT補助金制度の活用など中小企業のニーズが高まることで設備更改などにつながる。」(通信業)、「次期商戦の準備段階になるが、極端な価格競争は影をひそめ、創意工夫による商売が受け入れられるようになっており、景気が上向いていく。」(繊維工業)等の理由から、「やや良くなる」の回答の割合が増加したものの、「原材料が高騰しているが、それを価格に反映できるかは不透明な市場動向である。大手量販店では商品価格の引下げを実施しており、慎重に対応する必要がある。」(食料品製造業)等の理由から、「悪くなる」の回答の割合も増加したため、前月を0.8ポイント下回る52.1となった。
 雇用関連は、「やや良くなる」の回答の割合が減少し、「都市部は東京オリンピックの特需が見込めるが、地方都市は景気が悪くなる。」(民間職業紹介機関)等の理由から、「やや悪くなる」の回答の割合が増加したため、前月を5.9ポイント下回る51.5となった。

先行き判断DI

6月 前月差
合計 50.3 -0.1
家計動向関連 49.6 0.9
企業動向関連 52.1 -0.8
雇用関連(参考値) 51.5 -5.9

中国地域データ[PDFファイル]

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