景気の現状に対する評価
現在の景気を3か月前と比較するとその評価は次のとおりであった。
景気の現状判断DI(合計)は、前月を2.0ポイント下回る40.9となった。分野別にみると、家計動向関連は、「この2~3か月は新車売上が前年比25%減、サービス売上は同15%減で推移している。」(乗用車販売店)等の理由から、「やや悪くなっている」、「悪くなっている」との回答の割合が増加し、「変わらない」、「良くなっている」との回答の割合が減少したため、前月を1.7ポイント下回る39.9となった。企業動向関連は、「尖閣諸島の問題による影響が出ており、得意先の中国向けの商談が止まったことにより、当社の受注減は避けられない。また、商社経由で仕入れようとした製品が中国の港で没収されていたことが判明した。」(金属製品製造業)等の理由から、「変わらない」との回答の割合が増加し、「良くなっている」との回答の割合が減少したため、前月を1.4ポイント下回る41.4となった。雇用関連は、「やや悪くなっている」との回答の割合が増加し、「やや良くなっている」との回答の割合が減少したため、前月を5.9ポイント下回る47.1となった。
現状判断DI
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9月 |
前月差 |
合計 |
40.9 |
-2.0 |
家計動向関連 |
39.9 |
-1.7 |
企業動向関連 |
41.4 |
-1.4 |
雇用関連(参考値) |
47.1 |
-5.9 |
景気の先行きに対する評価
現在より3か月先の景気の先行きに対する評価は次のとおりであった。
景気の先行き判断DI(合計)は、前月を0.4ポイント上回る44.2となった。分野別にみると、家計動向関連は、「新機種の発売で携帯市場が活性化してきていることに加え、2012年冬モデルの登場や冬キャンペーン等もあり、かなり市場がにぎわいをみせて販売数増加が予想される。」(通信会社)等の理由から、「やや良くなる」との回答の割合が増加し、「変わらない」、「やや悪くなる」等の回答の割合が減少したため、前月を2.3ポイント上回る45.5となった。企業動向関連は、「自動車のエコカー補助金制度が終了し、中国情勢等が懸念される。」(鉄鋼業)等の理由から、「やや悪くなる」との回答の割合が大幅に増加し、「やや良くなる」、「変わらない」等の回答の割合が減少したため、前月を5.0ポイント下回る39.3となった。雇用関連は、「やや悪くなる」との回答の割合が増加し、「変わらない」との回答の割合が減少したため、前月を1.5ポイント下回る45.6となった。
先行き判断DI
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9月 |
前月差 |
合計 |
44.2 |
0.4 |
家計動向関連 |
45.5 |
2.3 |
企業動向関連 |
39.3 |
-5.0 |
雇用関連(参考値) |
45.6 |
-1.5 |
中国地域データ