景気の現状に対する評価
現在の景気を3か月前と比較すると、その評価は以下のとおりであった。
景気の現状判断DI(合計)は、前月を7.5ポイント下回る15.1となり、3ヵ月連続して過去最低値を更新した。分野別にみると、家計動向関連は、「全店で、全ての商品群の売上が、前年比80%台というのはオープン以来初めての事態である。特にクリスマス商戦のラグジュアリーバッグが大苦戦し、外商部門も前年比80%台に落ち込んだ。」(百貨店(売場担当))などの理由から、「やや良くなっている」「変わらない」「やや悪くなっている」との回答の割合が減少し、「悪くなっている」との回答の割合が増加したため、前月を7.8ポイント下回る17.4となった。企業動向関連は、「全ての業種が、流行のように一気に悪くなっている。従来は師走になれば、普段売上高が思わしくないところでもっと伸びる気配があったが、今年はそれが見られない。また、親会社から、一方的に業務の委託契約を打ち切る通知を突きつけられ、対応に苦慮している事業所も出てきた。」(会計事務所(職員))などの理由から、「やや良くなっている」「変わらない」「やや悪くなっている」との回答の割合が減少し、「悪くなっている」との回答の割合が増加したため、前月を6.4ポイント下回る11.4となった。雇用関連は、「悪くなっている」との回答の割合が増加し、「変わらない」「やや悪くなっている」との回答の割合が減少したため、前月を7.4ポイント下回る7.4となった。
現状判断DI
|
12月 |
前月差 |
合計 |
15.1 |
-7.5 |
家計動向関連 |
17.4 |
-7.8 |
企業動向関連 |
11.4 |
-6.4 |
雇用関連(参考値) |
7.4 |
-7.4 |
景気の先行きに対する評価
現在より2~3か月先の景気の先行きに対する評価は以下のとおりであった。
景気の先行き判断DI(合計)は、前月を7.1ポイント下回る16.6となり、3ヶ月連続して過去最低値を更新した。分野別にみると、家計動向関連は、「全く先が見えてこない。メーカーは減産減産で車を造らない方向で走っているし、客からは購買意欲が全然見えてこない。営業マンの志気も上がらない。」(乗用車販売店(サービス担当))などの理由から、「悪くなる」との回答の割合が増加し「やや良くなる」「変わらない」「やや悪くなる」との回答の割合が減少したため、前月を8.7ポイント下回る16.7となった。企業動向関連は「ユーザーの減産影響が出てくるため、生産量は低下する。自社の在庫削減対策もあり、一層の生産減少は避けられない。」(窯業・土石製品製造業(総務経理担当))などの理由から、「やや良くなる」「悪くなる」との回答の割合が増加し、「変わらない」「やや悪くなる」との回答の割合が減少したため、前月を5.0ポイント下回る17.9となった。雇用関連は「変わらない」、「悪くなる」との回答の割合が増加し、「やや悪くなる」との回答の割合が減少したため、前月と変わらない13.2となった。
先行き判断DI
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12月 |
前月差 |
合計 |
16.6 |
-7.1 |
家計動向関連 |
16.7 |
-8.7 |
企業動向関連 |
17.9 |
-5.0 |
雇用関連(参考値) |
13.2 |
0.0 |
中国地域データ[PDFファイル]