景気の現状に対する評価
現在の景気を3か月前と比較すると、その評価は以下のとおりであった。
景気の現状判断DI(合計)は、前月を2.2ポイント下回る45.3となった。分野別にみると、家計動向関連は、「来客数の減少が売上実績に影響し、3か月連続で前年実績を下回った。6月に入りややもちなおしているものの、消費マインドは冷えきっている。」(百貨店(営業担当))などの理由から、「やや悪くなっている」 との回答の割合が増加し、「やや良くなっている」「変わらない」との回答の割合が減少したため、前月を0.7ポイント下回る42.5となった。企業動向関連は、「建設業界では、特に公共工事がダンピングでも受注するのが当然といった形になっていて、元請けも下請けも大変な状況である。」(建設業(経営者))などの理由から、「変わらない」「やや悪くなっている」との回答の割合が増加し、「やや良くなっている」との回答の割合が大幅に減少したため、前月を6.6ポイント下回る50.0となった。雇用関連は、「やや悪くなっている」との回答が増加し、「やや良くなっている」との回答が減少したため、前月を2.9ポイント下回る54.4となった。
現状判断DI
|
6月 |
前月差 |
合計 |
45.3 |
-2.2 |
家計動向関連 |
42.5 |
-0.7 |
企業動向関連 |
50.0 |
-6.6 |
雇用関連(参考値) |
54.4 |
-2.9 |
景気の先行きに対する評価
現在より2~3か月先の景気の先行きに対する評価は以下のとおりであった。
景気の先行き判断DI(合計)は、前月を1.0ポイント下回る49.4となった。分野別にみると、家計動向関連は、「来場者数が減少していると共に、来場の客の購買意欲も、給与の上昇幅の減と金利上昇など、将来への不安感により、陰りがでている。」(住宅販売会社(従業員))などの理由から、「やや良くなる」「やや悪くなる」「悪くなる」との回答の割合が増加し「変わらない」 との回答の割合が減少したため、前月を0.2ポイント下回る48.3となった。企業動向関連は、「一時下がりかけていた燃料費の値段が再び上昇してきている。この影響は、運送業界だけにとどまらず、全ての業界にコストアップの兆候が見受けられる。(会計事務所(職員))などの理由から、「変わらない」「やや悪くなる」との回答の割合が増加し、「やや良くなる」との回答の割合が減少したため、前月を3.0ポイント下回る50.7となった。雇用関連は、「良くなる」「変わらない」「やや悪くなる」 との回答の割合が増加し、「やや良くなる」との回答の割合が減少したため、前月を2.9ポイント下回る54.4となった。
先行き判断DI
|
6月 |
前月差 |
合計 |
49.4 |
-1.0 |
家計動向関連 |
48.3 |
-0.2 |
企業動向関連 |
50.7 |
-3.0 |
雇用関連(参考値) |
54.4 |
-2.9 |
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