景気の現状に対する評価
現在の景気を3か月前と比較すると、その評価は以下のとおりであった。
景気の現状判断DI(合計)は、前月を1.4ポイント下回り、51.2となった。分野別にみると、家計動向関連は、「昨年と同様、今月もかなりチラシなどで販売促進をしているために客単価は前年並で推移をしているが、食糧、飲料、米などはドラッグストアー、ホームセンターの集客商品としての超特価販売などに流れる事により売上減が大きい。」(スーパー(店長))などの理由から、「変わらない」、「悪くなっている」との回答の割合が増加するとともに「やや良くなっている」との回答の割合が減少したため、前月を2.7ポイント下回る49.8となった。企業動向関連は、「建設業は相変わらず不振だが、サービス関連がやや持ち直してきている。また小売関連では、食料品や衣料品といった生活必需品関係は、あまり改善はみられないものの、レジャーや嗜好関係は販売がやや上向きになってきている。」(会計事務所(職員))などの理由から、「やや良くなっている」との回答の割合が増加し、「やや悪くなっている」「変わらない」が減少となり、前月を1.4ポイント上回る49.3となった。雇用関連は、「悪くなっている」の回答が減少し、「やや良くなっている」との回答が、大幅に増加したため、全体では、前月を1.5ポイント上回る64.7となった。
現状判断DI
|
7月 |
前月差 |
合計 |
51.2 |
-1.4 |
家計動向関連 |
49.8 |
-2.7 |
企業動向関連 |
49.3 |
1.4 |
雇用関連(参考値) |
64.7 |
1.5 |
景気の先行きに対する評価
現在より2~3か月先の景気の先行きに対する評価は以下のとおりであった。
景気の先行き判断DI(合計)は、前月を1.2ポイント下回り、52.2となった。分野別にみると、家計動向関連は、「残暑が予想され、売上を嵩上げする秋物の動きが昨年同様心配である。売れ筋の夏物Tシャツやカットソーは、在庫薄になっており、売上の確保が難しくなる。」(百貨店(営業担当))などの理由から、「悪くなる」、との回答の割合が増加するとともに、「良くなる」、「やや良くなる」との回答の割合が減少したため、前月を1.3ポイント下回る 50.2となった。企業動向関連は、「特に製造業における設備投資が実施にむけて動き出す方向になりそうである。また不動産が具体的に動き始める様子が見られる。」(建設業(営業担当))などの理由から、「やや悪くなる」との回答の割合が減少したため、前月を1.4ポイント上回る56.4となった。雇用関連は、「変わらない」との回答の割合が増加するが、「やや良くなる」との回答の割合が大幅に減少したため、前月を5.8ポイント下回る57.4となった。
先行き判断DI
|
7月 |
前月差 |
合計 |
52.2 |
-1.2 |
家計動向関連 |
50.2 |
-1.3 |
企業動向関連 |
56.4 |
1.4 |
雇用関連(参考値) |
57.4 |
-5.8 |