景気の現状に対する評価
現在の景気を3か月前と比較すると,その評価は以下のとおりであった。
景気の現状判断DI(合計)は、前月を5.3ポイント上回り、55.0と3か月ぶりに50を超える水準になっている。分野別にみると、家計動向関連は、「客単価も、以前より若干良くなり、一人当たりの買上点数も、若干ながら上向いている状況である。」(スーパー店長)などの理由から、「良くなっている」、「やや良くなっている」との回答の割合が増加するとともに、「変わらない」、「やや悪くなっている」「悪くなっている」との回答の割合が減少したため、前月を5.0ポイント上回る52.1となった。企業動向関連は、「設備能力限界まで受注が入っている。」(電気機械器具製造業)などの理由から、「良くなっている」との回答の割合が大幅に増加し、「変わらない」「やや悪くなっている」がとの回答の割合が減少し、前月を6.6ポイント上回る58.8となった。雇用関連は、「業績の回復により、求人依頼など、企業からの問合せ件数が増えてきている。」(民間職業紹介機関)などの理由から、「良くなっている」「やや良くなっている」の回答がともに増加し、「変わらない」との回答が大幅に減少したため、前月を4.4ポイント上回る67.6となった。
現状判断DI
|
3月 |
前月差 |
合計 |
55.0 |
5.3 |
家計動向関連 |
52.1 |
5.0 |
企業動向関連 |
58.8 |
6.6 |
雇用関連(参考値) |
67.6 |
4.4 |
景気の先行きに対する評価
現在より2~3か月先の景気の先行きに対する評価は以下のとおりであった。
景気の先行き判断DI(合計)は、前月を1.4ポイント上回り、54.9となった。分野別にみると、家計動向関連は、「総額表示による、見た目の売価上昇が、消費者の購買意欲に影響を与えることも懸念され、また消費が上向く気配は感じられない。」(スーパー店長)などの理由から、「変わらない」、との回答の割合が増加するとともに、「やや良くなる」との回答の割合が減少したため、前月を0.2ポイント下回る51.9となった。企業動向関連は、「現在の受注動向から推移すると、今後2、3か月先の仕事量は、現在よりやや多くなる。」(金属製品製造業)などの理由から、「良くなる」との回答の割合が増加するとともに、「変わらない」との回答の割合が減少したため、前月を2.9ポイント上回る58.8となった。雇用関連は、「求人数も引き続き多い上に、正社員の割合も増えてきた。」(求人情報誌製作会社)などの理由から、「やや良くなる」との回答の割合が増加するとともに、「変わらない」「やや悪くなる」との回答の割合が大幅に減少したため、前月を8.8ポイント上回る67.6となった。
先行き判断DI
|
3月 |
前月差 |
合計 |
54.9 |
1.4 |
家計動向関連 |
51.9 |
-0.2 |
企業動向関連 |
58.8 |
2.9 |
雇用関連(参考値) |
67.6 |
8.8 |