景気ウォッチャー調査

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景気ウォッチャー調査 [2002年8月]

2002年8月の中国地域調査結果の概況

景気の現状に対する評価

 現在の景気を3か月前と比較すると、その評価は以下のとおりであった。
 景気の現状判断DI(合計)は、前月を0.1ポイント下回り、46.7と本調査開始以降23か月連続で50を割り込む水準になっている。分野別にみると、家計動向関連は、「近場の1泊2日より、遠距離の2泊3日の旅行が増加している」(旅行代理店)などの動きもあり、「やや悪くなっている」との回答の割合が減少する一方で、「客は安価でボリュームのある商品を求めている。上限金額を定めているため、数品選んで合計金額を計算し、制限内ならレジに持ってくるが、オーバーすると商品を棚に返す光景が見られる」(コンビニ)などの理由から「変わらない」との回答の割合が増加したため、前月を0.8ポイント上回る46.6となった。企業動向関連は、「変わらない」との回答の割合が大幅に減少する一方で、「受注量や販売量の伸び悩みに加えて、在庫削減に伴う生産量の減少があり、それによって利益が出にくい状況になっている」(一般機械器具製造業)などの理由から「やや悪くなっている」との回答の割合が大幅に増加したため、前月を2.2ポイント下回る48.5となった。雇用関連は、「変わらない」との回答の割合が減少し、「有効求職者数が例年に比べて大幅に増加しており、窓口を訪れる人数も減少傾向にない」(職業安定所)などの理由から「やや悪くなっている」との回答の割合が増加したことから、前月を1.8ポイント下回る43.8となった。

景気の先行きに対する評価

 現在より2~3か月先の景気の先行きに対する評価は、以下のとおりであった。
 景気の先行き判断DI(合計)は、前月を0.5ポイント下回り、47.0となっている。分野別にみると、家計動向関連は、「客の倹約傾向が非常に強く、出費をすればその後必ず倹約するという形で、一定の収入以上の買物はしない」(スーパー店長)などの理由から、「変わらない」との回答の割合が増加した一方で、「去年までは秋の行楽シーズンに旅行に行っていた乗客に聞いても、不景気でなかなか旅行もできず、今年は釣りに行くとか、山登りに行くという、身近なところで金のかからない秋を迎える傾向が高い」(タクシー運転手)などの動きもあり、「やや良くなる」との回答の割合が減少したため、前月を0.4ポイント下回る47.1となった。企業動向関連は、「売上の牽引車なっているエレクトロニクスの材料が減速を始めてきており、客の状況を聞いても、下期はこれ以上よくなることはない」(鉄鋼業)などの理由から、「やや良くなっている」との回答の割合が減少し、「悪くなっている」との回答の割合が増加したため、前月を2.2ポイント下回る47.8となった。雇用関連は、「変わらない」が増加したものの、「上期のはじめに外注を絞っていた企業が、下期に向けて若干人材不足のため発注を増やしている。企業差はあるが、好調な企業も一部にはあるので、人材派遣を中心としたアウトソーシングなどの外注が出てくる」(人材派遣会社)などの理由から、「やや良くなっている」との回答の割合が増加するとともに、「やや悪くなっている」との回答の割合が大幅に減少増加したため、前月を2.7ポイント上回る45.3となった。


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