景気ウォッチャー調査

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景気ウォッチャー調査 [2002年6月]

2002年6月の中国地域調査結果の概況

景気の現状に対する評価

 現在の景気を3か月前と比較すると、その評価は以下のとおりであった。
 景気の現状判断DI(合計)は、前月を1.6ポイント下回り、47.4と本調査開始以降20か月連続で50を割り込む水準になっている。分野別にみると、家計動向関連は、「来客数は多いが客の購買力がなくなってきている。客は店に楽しみには来ているが、普段の物を適当に買う程度で、それ以外は買って行こうという意識がないため、直接売り上げに結び付かない」(一般小売店)などの理由から「やや悪くなっている」との回答の割合が増加したため、前月より 3.2ポイント下回る46.8となった。また「サッカーワールドカップ開催で、来客数が日本戦の日には減っているものの、それ以外の日には増えている」(一般レストラン)、「サッカーワールドカップの影響で、来客数が減少している」(その他専門店[書籍])など、サッカーワールドカップが「やや良くなっている」から「悪くなっている」までを選択した多くの業種に影響を及ぼしている。企業動向関連は、「販売価格は低迷したままであるものの、受注量、販売量は徐々に回復してきている。ユーザーの動向からも一時のIT不況からは脱しつつある」(非鉄金属製造業)などの理由から「悪くなっている」との回答の割合が減少したため、前月を3.7ポイント上回る52.2となった。雇用関連は、「3か月前は企業の絞り込みがきつい傾向にあったが、現在は若干求人の引き合いが増えてきている」(人材派遣会社)などの理由から「悪くなっている」が減少した一方で、「電気部品製造業と建設業での求人数の落ち込みが大きく、有効求人倍率が過去最低水準で横ばいとなっている」(職業安定所)などの理由から「やや悪くなっている」が増加したことから、前月を1.4ポイント下回る 41.2となった。

景気の先行きに対する評価

 現在より2~3か月先の景気の先行きに対する評価は、以下のとおりであった。
 景気の先行き判断DI(合計)は、前月を0.8ポイント下回り、49.3と3か月ぶりに50を割り込む水準になっている。分野別にみると、家計動向関連は、「客単価の低下が止まらない」(住関連専門店)、「来客数が落ち込んでおり、良くなる要因がない」(一般レストラン)などの理由から、「やや良くなる」との回答の割合が減少するとともに、「やや悪くなる」との回答の割合が増加したため、前月を1.1ポイント下回る48.9となった。企業動向関連は、「受注量、発注量が少なくなっている」(食料品製造業)などの理由から、「やや良くなる」との回答の割合が減少したため、前月を0.8ポイント下回る 55.1となった。雇用関連は、「広告出稿がやや上向き傾向にある」(新聞社[求人広告])などの理由から、「悪くなる」との回答の割合が減少した一方で、「雇用を牽引する業界が少なく、求職者と求人者とのスキルギャップは依然埋められていない」(人材派遣会社)などの理由から、「やや良くなる」との回答の割合も減少したため、前月と同水準の39.7%となった。

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