景気ウォッチャー調査

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景気ウォッチャー調査 [2019年8月]

2019年8月の中国地域調査結果の概況

景気の現状に対する評価

現在の景気を3か月前と比較するとその評価は次のとおりであった。
 景気の現状判断DI(合計)は、前月を0.7ポイント下回る43.5となった。
 分野別にみると、家計動向関連は、「やや悪くなっている」の回答の割合が減少し、「消費税の引上げ前の駆け込み需要で売上が前年比2割増となっている。来客数は前年並みだが、客の購入意欲が明らかに高まっている。」(家電量販店)等の理由から、「良くなっている」の回答の割合が増加したため、前月を0.2ポイント上回る43.2となった。
 企業動向関連は、「やや良くなっている」の回答の割合が減少し、「米中貿易摩擦の影響もあり主要取引先の海外生産拠点で自動車向けを中心に受注量が減少しており、国内生産も徐々にではあるが調整局面になりつつある。」(化学工業)、「設備投資の谷間により売上が減少している。」(電気機械器具製造業)等の理由から、「やや悪くなっている」の回答の割合が増加したため、前月を4.5ポイント下回る42.6となった。
 雇用関連は、「やや良くなっている」の回答の割合が増加したものの、「採用できない時期が続き、採用活動疲れに陥っている企業も出てきたため、小規模企業の求人件数がペースダウンしている。」(求人情報誌製作会社)、「求人数は、日韓関係の悪化による受注減や消費税の引上げ前の準備などにより、減少している。」(民間職業紹介機関)等の理由から、「やや悪くなっている」の回答の割合も増加したため、前月同様の47.1となった。

現状判断DI

8月 前月差
合計 43.5 -0.7
家計動向関連 43.2 0.2
企業動向関連 42.6 -4.5
雇用関連(参考値) 47.1 0.0

景気の先行きに対する評価

現在より3か月先の景気の先行きに対する評価は次のとおりであった。
 景気の先行き判断DI(合計)は、前月を5.8ポイント下回る40.9となった。
 分野別にみると、家計動向関連は、「やや良くなる」の回答の割合が減少し、「来客数が半年以上前年比94%前後で推移しているなかで、消費税の引上げで客が生活防衛に入るため、ますます厳しくなる。」(スーパー)、「消費税の引上げの影響が未知数なだけでなく、海外情勢の不安定さも懸念材料になる。」(都市型ホテル)等の理由から、「やや悪くなる」の回答の割合が増加したため、前月を5.7ポイント下回る41.0となった。
 企業動向関連は、「米中貿易摩擦が国内生産にも徐々に影響を与え始めており、特に自動車部品向けのウエイトが高い輸出型主要取引先の受注量が減少する。」(化学工業)、「消費税の引上げ前の駆け込み需要よりも引上げ後の買い控えの影響が大きい。」(通信業)等の理由から、「やや悪くなる」の回答の割合が増加したため、前月を7.4ポイント下回る41.9となった。
 雇用関連は、「中国や韓国の状況等で輸出産業を含め産業全体で雇用にブレーキが掛かる。」(人材派遣会社)、「多くの業種で人手不足感の高い状態が続き、求人倍率もバブル期並みの高い水準となっているものの、宿泊・飲食サービス業では好調だった外国人観光客の大幅な減少を心配する声も出ており先行きが不透明となっている。」(職業安定所)等の理由から、「やや悪くなる」の回答の割合が増加したため、前月を3.0ポイント下回る38.2となった。

先行き判断DI

8月 前月差
合計 40.9 -5.8
家計動向関連 41.0 -5.7
企業動向関連 41.9 -7.4
雇用関連(参考値) 38.2/td> -3.0

中国地域データ[PDFファイル]

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