景気ウォッチャー調査

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景気ウォッチャー調査 [2018年8月]

2018年8月の中国地域調査結果の概況

景気の現状に対する評価

 現在の景気を3か月前と比較するとその評価は次のとおりであった。
 景気の現状判断DI(合計)は、前月を2.3ポイント上回る44.0となった。
 分野別にみると、家計動向関連は、「悪くなっている」の回答の割合が減少し、「平成30年7月豪雨の影響で減少していた来客数が8月に入ってからは回復傾向である。例年と比べても高水準での来客数となっているが、JRが一部不通のため日によっては大きく影響を受けて来客数が少ない日もある。」(一般レストラン)、「平成30年7月豪雨の被災者の住み替えとして、中古住宅の売買や賃貸物件の取引による耐震リフォームの需要が増えている。」(設計事務所)等の理由から、「やや良くなっている」の回答の割合が増加したため、前月を4.0ポイント上回る41.2となった。
 企業動向関連は、「やや良くなっている」の回答の割合が減少したものの、「台風など天候不順や平成30年7月豪雨により、客の購買意欲が低下している。」(木材木製品製造業)、「主要原料である苛性ソーダの値上げが一段落し、値上げ要因による底上げ分の増収を除くと、緩やかに増加した受注量も現在は安定している。」(化学工業)等の理由から、「変わらない」の回答の割合が増加したため、前月を1.5ポイント上回る51.5となった。
 雇用関連は、「やや良くなっている」「変わらない」の回答の割合が減少し「無期雇用、雇用安定措置、抵触日など法律対応に手を取られて営業活動に時間が割けない。求人獲得数も減っており、求職者は派遣会社を通さずとも仕事が決まりやすい時代なので業績は伸びていない。」(人材派遣会社)等の理由から、「やや悪くなっている」の回答の割合が増加したため、前月を7.4ポイント下回る48.5となった。

現状判断DI

8月 前月差
合計 44.0 2.3
家計動向関連 41.2 4.0
企業動向関連 51.5 1.5
雇用関連(参考値) 48.5 -7.4

景気の先行きに対する評価

 現在より3か月先の景気の先行きに対する評価は次のとおりであった。
 景気の先行き判断DI(合計)は、前月を4.1ポイント上回る50.0となった。
 分野別にみると、家計動向関連は、「やや悪くなる」の回答の割合が減少し、「台風の状況が懸念されるが、年間で一番の来客数を見込める秋の花イベントと冬のイルミネーションイベントの開催期間となる。」(テーマパーク)、「平成30年7月豪雨の被災地なので多数の人が避難所にいるが、その人たちが住居を新たに構える際に家電の需要が高まる。」(家電量販店)等の理由から、「良くなる」「やや良くなる」の回答の割合が増加したため、前月を5.7ポイント上回る49.8となった。
 企業動向関連は、「やや悪くなる」「悪くなる」の回答の割合が減少し、「販売比率の変更をしており、販売量は現状を維持していく。」(食料品製造業)、「米国の関税引上げ等、長期的な課題は残りつつも、当面は現行程度の景気が続く。」(化学工業)、「輸出を含め受注が好調であり、現在の生産水準が維持できる。大口案件の引き合いもあって現状が長期的に継続する。」(窯業・土石製品製造業)等の理由から、「変わらない」の回答の割合が増加したため、前月を4.4ポイント上回る52.2となった。
 雇用関連は、「やや良くなる」の回答の割合が減少し、「改正労働者派遣法から3年を迎える時期となり、雇用安定化措置への対応で、派遣労働者の直接雇用化や無期雇用化が進んで派遣労働者の総数は減少する。」(人材派遣会社)、「人手不足解消のめどが立たず、先行きは見通せない。」(民間職業紹介機関)等の理由から、「やや悪くなる」の回答の割合が増加したため、、前月を7.3ポイント下回る47.1となった。

先行き判断DI

8月 前月差
合計 50.0 4.1
家計動向関連 49.8 5.7
企業動向関連 52.2 4.4
雇用関連(参考値) 47.1 -7.3

中国地域データ[PDFファイル]

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