景気ウォッチャー調査

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景気ウォッチャー調査 [2018年2月]

2018年2月の中国地域調査結果の概況

景気の現状に対する評価

 現在の景気を3か月前と比較するとその評価は次のとおりであった。
 景気の現状判断DI(合計)は、前月を1.8ポイント下回る48.2となった。
 分野別にみると、家計動向関連は、「やや良くなっている」の回答の割合が減少し、「大雪の影響による生鮮食料品や灯油とガソリンの値上がりで客の買い控えが生じている。」(一般小売店)、「県外や海外からの宿泊予約はオフシーズンであっても堅調に推移している一方で、地元客の比率が高いレストランの来客数は伸び悩んでいる。」(都市型ホテル)等の理由から、「やや悪くなっている」の回答の割合が増加したため、前月を2.7ポイント下回る44.9となった。
 企業動向関連は、「やや悪くなっている」の回答の割合が減少し、「大型案件の生産がピークで、輸入品の入手難から国産品へのシフトもあり、多忙な状況となっている。」(窯業・土石製品製造業)、「客からの引き合いは相変わらず好調で、作業戦力もある程度確保できつつあるため状況は改善してきている。」(輸送業)等の理由から、「やや良くなっている」の回答の割合が増加したため、前月を2.9ポイント上回る53.6となった。
 雇用関連は、「引き続き有効求人倍率が高水準を維持している。」(人材派遣会社)、「現在の大学3年生は業界研究セミナーやインターンシップへの参加が前年同時期よりも増えている。採用者数に変化はないが売手市場であることを十分に理解して接触機会を持つなど、前年よりも積極的な動きがみられる。」(求人情報誌製作会社)等の理由から、「変わらない」の回答の割合が増加したものの、「良くなっている」「やや良くなっている」の回答の割合が減少したため、前月を4.4ポイント下回る60.3となった。

現状判断DI

2月 前月差
合計 48.2 -1.8
家計動向関連 44.9 -2.7
企業動向関連 53.6 2.9
雇用関連(参考値) 60.3 -4.4

景気の先行きに対する評価

 現在より3か月先の景気の先行きに対する評価は次のとおりであった。
 景気の先行き判断DI(合計)は、前月を1.2ポイント上回る53.1となった。
 分野別にみると、家計動向関連は、「野菜の価格相場が落ち着き、気温も暖かくなることから行楽需要が見込める。今回の相場高の影響から安さへの客の反応は早く、買物もしやすい環境になる。」(スーパー)、「今年は気温の影響で道の駅で所有している畑に1,000万本の菜の花が咲く時期と春休みが重なるので、多くの観光客とともに商品の動きもかなり見込める。」(その他専門店)、「3月は気温も上昇し異動の時期ともなるため客の動きが良くなる。客の消費行動は引き続き控えめであるが、景気は良くなる。」(タクシー運転手)等の理由から、「良くなる」「やや良くなる」の回答の割合が増加したため、前月を1.5ポイント上回る51.7となった。
 企業動向関連は、「やや悪くなる」の回答の割合が減少し、「円高による輸出向けの落ち込みが懸念されるが、苛性ソーダの大幅値上げも浸透して主要取引先のフル稼働も継続する。」(化学工業)、「商品が全国的にメディアで取り上げられているので売上は維持できる。スーパーや百貨店でもギフト商品としてよりも個々の品として買い求められているので、値上げはしたものの、それなりの評価が得られる状況が続く。」(食料品製造業)等の理由から、「やや良くなる」の回答の割合が増加したため、前月を2.1ポイント上回る55.0となった。
 雇用関連は、「地元自動車メーカーが国内生産を増加していることから自動車関連産業は好調を維持し、建設は駅再開発を始めニーズが当面は堅調に推移する。一方、小売は有効求人倍率13倍と採用に大苦戦、金融はマイナス金利の影響で収益が減少、電力などインフラ関連も小売自由化で減収が続くなど、業績回復が見込まれる業界はまだ限られる。全体の求人倍率が2倍で高止まりし、生産活動の源泉である人材確保はどこも苦戦が続く。」(人材派遣会社)等の理由から、「変わらない」の回答の割合が増加したものの、「良くなる」の回答の割合が減少したため、前月を3.0ポイント下回る58.8となった。

先行き判断DI

2月 前月差
合計 53.1 1.2
家計動向関連 51.7 1.5
企業動向関連 55.0 2.1
雇用関連(参考値) 58.8 -3.0

中国地域データ[PDFファイル]

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