景気の現状に対する評価
現在の景気を3か月前と比較するとその評価は次のとおりであった。
景気の現状判断DI(合計)は、前月を4.6ポイント下回る47.4となった。
分野別にみると、家計動向関連は、「やや良くなっている」の回答の割合が減少し、「1月に入って大雪が降り、来客数が減少して売上にマイナス影響が及んでいる。ギフト解体セールは前年売上を上回っているが、再値下げとなった商品の売行きは悪く、全体的にマイナス基調に変わりはない。」(百貨店)等の理由から、「やや悪くなっている」の回答の割合が増加したため、前月を3.4ポイント下回る45.1となった。
企業動向関連は、「良くなっている」「やや良くなっている」の回答の割合が減少し、「現在世界的に新造船の商談がストップしており、国内造船各社の受注量は前年比大幅減となっている。手持ち工事量が減少するなかで、景況感は悪化を続けている。」(輸送用機械器具製造業)等の理由から、「やや悪くなっている」の回答の割合が増加したため、前月を5.9ポイント下回る51.5となった。
雇用関連は、「やや良くなっている」の回答の割合が大幅に減少し、「求職者と求人企業の間で年収のミスマッチが起きている。求職者が仕事内容に興味を持って面接を受け内定を出されても、提示の年収では生活ができないと断るケースが多い。」(人材派遣会社)等の理由から、「やや悪くなっている」の回答の割合が増加したため、前月を10.9ポイント下回る54.7となった。
現状判断DI
|
1月 |
前月差 |
合計 |
47.4 |
-4.6 |
家計動向関連 |
45.1 |
-3.4 |
企業動向関連 |
51.5 |
-5.9 |
雇用関連(参考値) |
54.7 |
-10.9 |
景気の先行きに対する評価
現在より3か月先の景気の先行きに対する評価は次のとおりであった。
景気の先行き判断DI(合計)は、前月を1.4ポイント上回る49.7となった。
分野別にみると、家計動向関連は、「悪くなる」「やや悪くなる」の回答の割合が減少するとともに、「前年から3~4月にインバウンド客が増える傾向にあり、今年は前年を大幅に上回る予約が入ってきている。一般客は例年並みだと予想されるので、インバウンド客分で全体の売上が伸びる。」(一般レストラン)等の理由から、「良くなる」「やや良くなる」の回答の割合が増加したため、前月を2.9ポイント上回る48.9となった。
企業動向関連は、「やや良くなる」の回答の割合が減少するとともに、「近時の円安基調により主要取引先の輸出増加に期待するものの、足元は景気回復しているとは言い難く、引き続き生産量の調整を余儀なくされる。」(化学工業)等の理由から、「やや悪くなる」の回答の割合が増加したため、前月を2.2ポイント下回る48.5となった。
雇用関連は、「やや悪くなる」の回答の割合が減少したものの、「良くなる」「やや良くなる」の回答の割合がそれ以上に減少したため、前月を1.6ポイント下回る57.8となった。
先行き判断DI
|
1月 |
前月差 |
合計 |
49.7 |
1.4 |
家計動向関連 |
48.9 |
2.9 |
企業動向関連 |
48.5 |
-2.2 |
|
雇用関連(参考値) |
57.8 |
-1.6 |
中国地域データ[PDFファイル]