景気の現状に対する評価
現在の景気を3か月前と比較するとその評価は次のとおりであった。
景気の現状判断DI(合計)は、前月を3.4ポイント上回る52.7となった。
分野別にみると、家計動向関連は、「イルミネーションイベントを開催していることや、ほとんど雪などが降らなかったことなど、天候が良い日が多かったことも大きな要因となり、来客数の動きが良くなっている。」(テーマパーク)等の理由から、「やや良くなっている」の回答の割合が大幅に増加するとともに、「やや悪くなっている」「悪くなっている」の回答の割合が減少したため、前月を4.1ポイント上回る48.3となった。
企業動向関連は、「自動車部品メーカーの受注は高水準を維持し、月1~2回の土曜出勤を含む残業対応で操業している。コスト削減効果もあり、利益は過去最高水準を確保している。」(金融業)等の理由から、「やや良くなっている」の回答の割合が増加するとともに、「やや悪くなっている」「悪くなっている」の回答の割合が減少したため、前月を0.7ポイント上回る49.3となった。
雇用関連は、「求職者数も緩やかながら増加傾向にあり、企業の求人数もほぼ全業種にわたって増加している。」(新聞社[求人広告])等の理由から、「やや良くなっている」の回答の割合が増加するとともに、「やや悪くなっている」「悪くなっている」の回答の割合が減少したため、前月を4.4ポイント上回る61.8となった。
現状判断DI
|
12月 |
前月差 |
合計 |
52.7 |
3.4 |
家計動向関連 |
52.4 |
4.1 |
企業動向関連 |
49.3 |
0.7 |
雇用関連(参考値) |
61.8 |
4.4 |
景気の先行きに対する評価
現在より3か月先の景気の先行きに対する評価は次のとおりであった。
景気の先行き判断DI(合計)は、前月を0.7ポイント下回る50.0となった。
分野別にみると、家計動向関連は、「やや良くなる」の回答の割合が減少するとともに、「平成17年4月からの消費税率引上げの報道が多いため、消費者が価格に敏感になり節約するため、買上点数が減少する。」(スーパー)等の理由から、「やや悪くなる」の回答の割合が増加したため、前月を1.3ポイント下回る49.6となった。
企業動向関連は、「やや良くなる」の回答の割合が減少するとともに、「自動車メーカーの問題で受注数に影響が出始めている。」(電気機械器具製造業)等の理由から、「悪くなる」の回答の割合が増加したため、前月を2.1ポイント下回る47.9となった。
雇用関連は、「雇用ニーズが増えているため状況が上向く。」(学校[短期大学])等の理由から、「やや良くなる」の回答の割合が大幅に増加するとともに、「やや悪くなる」の回答の割合が減少したため、前月を5.9ポイント上回る57.4となった。
先行き判断DI
|
12月 |
前月差 |
合計 |
50.0 |
-0.7 |
家計動向関連 |
49.6 |
-1.3 |
企業動向関連 |
47.9 |
-2.1 |
|
雇用関連(参考値) |
57.4 |
5.9 |
中国地域データ[PDFファイル]