景気の現状に対する評価
現在の景気を3か月前と比較するとその評価は次のとおりであった。
景気の現状判断DI(合計)は、前月を0.8ポイント上回る52.8となった。
分野別にみると、家計動向関連は、「36億円のプレミアム付き商品券が本格的に稼動し始め、各商品群の売上は前年を上回ってきている。株価上昇も加わり、富裕層を中心とした外商客の購買は宝飾品や海外特選ブランドを中心に活発化している。若干ではあるが、景気に回復感がうかがえる。」(百貨店)等の理由から、「変わらない」等の回答の割合が増加し、「悪くなっている」等の回答の割合が減少したため、前月を2.0ポイント上回る53.6となった。
企業動向関連は、「株価は回復基調にあるが、中小零細企業や個人事業主はまだその恩恵を受けておらず、新たな設備投資や購買動向は控えめである。」(通信業)等の理由から、「変わらない」等の回答の割合が増加し、「やや良くなっている」等の回答の割合が減少したため、前月を0.8ポイント下回る45.5となった。
雇用関連は、「変わらない」等の回答の割合が増加し、「やや良くなっている」等の回答の割合が減少したため、前月を1.9ポイント下回る64.3となった。
現状判断DI
|
05月 |
前月差 |
合計 |
52.8 |
0.8 |
家計動向関連 |
53.6 |
2.0 |
企業動向関連 |
45.5 |
-0.8 |
雇用関連(参考値) |
64.3 |
-1.9 |
景気の先行きに対する評価
現在より3か月先の景気の先行きに対する評価は次のとおりであった。
景気の先行き判断DI(合計)は、前月を1.4ポイント上回る54.2となった。
分野別にみると、家計動向関連は、「地元企業での交際費の削減は緩和されておらず、景気回復の兆しはみられない。個人客の利用についても、収入増が物価上昇に追い付いていないため、財布のひもは固い。」(タクシー運転手)等の理由から、「やや良くなる」の回答の割合が増加し、「変わらない」等の回答の割合が減少したため、前月を0.9ポイント上回る54.0となった。
企業動向関連は、「円安により材料調達単価に引き続き割高感はあるが、これからは現状が普通であると認識するしかない。利益確保に向けて新しい付加価値をつけ、販路拡大を目指していく方向に転換する。」(電気機械器具製造業)等の理由から、「やや良くなる」等の回答の割合が増加し、「やや悪くなる」等の回答の割合が減少したため、前月を3.7ポイント上回る51.5となった。
雇用関連は、「やや良くなる」等の回答の割合が増加し、「変わらない」の回答の割合が減少したため、前月を2.2ポイント上回る62.5となった。
先行き判断DI
|
05月 |
前月差 |
合計 |
54.2 |
1.4 |
家計動向関連 |
54.0 |
0.9 |
企業動向関連 |
51.5 |
3.7 |
|
雇用関連(参考値) |
62.5 |
2.2 |
中国地域データ[PDFファイル]