景気の現状に対する評価
現在の景気を3か月前と比較するとその評価は次のとおりであった。
景気の現状判断DI(合計)は、前月を3.1ポイント上回る51.7となった。
分野別にみると、家計動向関連は、「客にサービスレベルを上げる提案をしても、財布事情を理由に現状のままで良いとか、安ければ安い方が良いとする人が多い。今の単価を維持することが精一杯である。」(美容室)等の理由から、「変わらない」、「やや良くなっている」等の回答の割合が増加し、「やや悪くなっている」等の回答の割合が減少したため、前月を4.1ポイント上回る50.9となった。
企業動向関連は、「足元の仕事量や当面の受注量は確保しているが、円安等を遠因とする原材料費の高騰や電力料等の上昇もあり、収益改善には至らない。」(輸送用機械器具製造業)等の理由から、「やや悪くなっている」等の回答の割合が増加し、「良くなっている」等の回答の割合が減少したため、前月を3.0ポイント下回る46.3となった。
雇用関連は、「やや良くなっている」の回答の割合が増加し、「変わらない」等の回答の割合が減少したため、前月を8.2ポイント上回る67.6となった。
現状判断DI
|
03月 |
前月差 |
合計 |
51.7 |
3.1 |
家計動向関連 |
50.9 |
4.1 |
企業動向関連 |
46.3 |
-3.0 |
雇用関連(参考値) |
67.6 |
8.2 |
景気の先行きに対する評価
現在より3か月先の景気の先行きに対する評価は次のとおりであった。
景気の先行き判断DI(合計)は、前月を0.2ポイント下回る52.0となった。
分野別にみると、家計動向関連は、「生活関連の日用品等が値上がりする一方、賃金は消費に結び付くほどは上がっておらず、消費者に不安感が残っている。悪くなることはないが良くもならず、景気は変わらない。」(商店街)等の理由から、「悪くなる」等の回答の割合が増加し、「変わらない」等の回答の割合が減少したため、前月を0.3ポイント下回る52.2となった。
企業動向関連は、「受注は少し下振れしているが、株価が高めに動いているため受注のテコ入れとなり、下振れを抑えてくれると期待する。」(鉄鋼業)等の理由から、「やや悪くなる」等の回答の割合が増加し、「変わらない」等の回答の割合が減少したため、前月を3.0ポイント下回る44.9となった。
雇用関連は、「やや良くなる」等の回答の割合が増加し、「やや悪くなる」等の回答の割合が減少したため、前月を5.3ポイント上回る64.7となった。
先行き判断DI
|
03月 |
前月差 |
合計 |
52.0 |
-0.2 |
家計動向関連 |
52.2 |
-0.3 |
企業動向関連 |
44.9 |
-3.0 |
|
雇用関連(参考値) |
64.7 |
5.3 |
中国地域データ[PDFファイル]