景気の現状に対する評価
現在の景気を3か月前と比較するとその評価は次のとおりであった。
景気の現状判断DI(合計)は、前月を19.2ポイント下回る39.3となった。
分野別にみると、家計動向関連は、「消費税増税前には、来客数と売上は前年の150%で推移していたが、増税後の4月は来客数が前年の70%、売上が80%になっている。」(家電量販店)等の理由から、「やや悪くなっている」、「悪くなっている」の回答の割合が増加し、「良くなっている」、「やや良くなっている」、「変わらない」の回答の割合が減少したため、前月を24.7ポイント下回る32.7となった。
企業動向関連は、「4月には消費税増税の影響が出ると思っていたが、それほど大きな影響はない。建設業や製造業も、慌ただしい時期は過ぎたが、まだ忙しさの余韻が残っている。」(会計事務所)等の理由から、「変わらない」、「やや悪くなっている」等の回答の割合が増加し、「やや良くなっている」の回答の割合が減少したため、前月を9.3ポイント下回る50.7となった。
雇用関連は、「良くなっている」、「やや悪くなっている」の回答の割合が増加し、「やや良くなっている」等の回答の割合が減少したため、前月を1.5ポイント下回る61.7となった。
現状判断DI
|
04月 |
前月差 |
合計 |
39.3 |
-19.2 |
家計動向関連 |
32.7 |
-24.7 |
企業動向関連 |
50.7 |
-9.3 |
雇用関連(参考値) |
61.7 |
-1.5 |
景気の先行きに対する評価
現在より3か月先の景気の先行きに対する評価は次のとおりであった。
景気の先行き判断DI(合計)は、前月を14.3ポイント上回る49.8となった。
分野別にみると、家計動向関連は、「前回の消費税増税時よりも回復が早い傾向がある。企業のベースアップも手伝って、6月後半から7月前半には前年ベースに戻る。」(ショッピングセンター)等の理由から、「良くなる」、「やや良くなる」、「変わらない」の回答の割合が増加し、「やや悪くなる」、「悪くなる」の回答の割合が減少したため、前月を18.7ポイント上回る50.2となった。
企業動向関連は、「輸送用機器関連と電子機器関連はともに、日本向けについては駆け込み需要の反動減があるが、世界的には堅調であると見込む。」(非鉄金属製造業)等の理由から、「やや良くなる」等の回答の割合が増加し、「変わらない」等の回答の割合が減少したため、前月を2.1ポイント上回る45.0となった。
雇用関連は、「良くなる」、「やや良くなる」、「変わらない」の回答の割合が増加し、「やや悪くなる」の回答の割合が減少したため、前月を11.2ポイント上回る58.3となった。
先行き判断DI
|
04月 |
前月差 |
合計 |
49.8 |
14.3 |
家計動向関連 |
50.2 |
18.7 |
企業動向関連 |
45.0 |
2.1 |
|
雇用関連(参考値) |
58.3 |
11.2 |
中国地域データ[PDFファイル]