景気の現状に対する評価
現在の景気を3か月前と比較するとその評価は次のとおりであった。
景気の現状判断DI(合計)は、前月を2.1ポイント下回る55.6となった。
分野別にみると、家計動向関連は、「円安効果で輸入宝飾が値上がりするという情報があり、駆け込み需要で高額商品の動きが良い。衣料品関係では客が必要なものしか買わない様子に変化はなく、紳士服や婦人服の状況は厳しい。」(百貨店)等の理由から、「やや悪くなっている」等の回答の割合が増加し、「やや良くなっている」、「変わらない」等の回答の割合が減少したため、前月を3.5ポイント下回る54.4となった。
企業動向関連は、「造船不況により、2013年・2014年は造船・舶用機器業界全体の仕事量が大幅に落ち込むと見込まれ、現状でもやや悪くなっている。」(輸送用機械器具製造業)等の理由から、「悪くなっている」、「良くなっている」、「やや良くなっている」の回答の割合が増加し、「変わらない」、「やや悪くなっている」の回答が減少したため、前月を0.7ポイント上回る57.1となった。
雇用関連は、「やや良くなっている」等の回答の割合が増加し、「変わらない」の回答の割合が減少したため、前月を2.1ポイント上回る60.9となった。
現状判断DI
|
4月 |
前月差 |
合計 |
55.6 |
-2.1 |
家計動向関連 |
54.4 |
-3.5 |
企業動向関連 |
57.1 |
0.7 |
雇用関連(参考値) |
60.9 |
2.1 |
景気の先行きに対する評価
現在より3か月先の景気の先行きに対する評価は次のとおりであった。
景気の先行き判断DI(合計)は、前月を0.5ポイント上回る58.9と、調査開始以降の最高値となった。
分野別にみると、家計動向関連は、「消費税増税や金利上昇が予想されるため、駆け込み需要で消費が加速する。」(乗用車販売店)等の理由から、「やや悪くなる」、「良くなる」の回答の割合が増加し、「やや良くなる」、「悪くなる」等の回答の割合が減少したため、前月を0.1ポイント下回る59.3となった。
企業動向関連は、「大企業はある程度好業績を出しているが、その果実は中小零細企業にはまだ行き渡っていない。実際の数字も、前年をわずかに上回る程度である。景気の好況感がこのまま続くとしても、その影響が末端にまで現れてくるには数か月はかかる。」(会計事務所)等の理由から、「変わらない」等の回答の割合が増加し、「やや良くなる」、「悪くなる」等の回答の割合が減少したため、前月を3.6ポイント上回る59.3となった。
用関連は、「変わらない」の回答の割合が増加し、「やや良くなる」の回答の割合が減少したため、前月を2.7ポイント下回る54.7となった。
先行き判断DI
|
4月 |
前月差 |
合計 |
58.9 |
0.5 |
家計動向関連 |
59.3 |
-0.1 |
企業動向関連 |
59.3 |
3.6 |
|
雇用関連(参考値) |
54.7 |
-2.7 |
中国地域データ[PDFファイル]