景気の現状に対する評価
現在の景気を3か月前と比較すると、その評価は以下のとおりであった。
景気の現状判断DI(合計)は、前月を4.1ポイント上回る46.2となり、4か月連続し前月を上回った。分野別にみると、家計動向関連は、消費者の節約志向が続いているものの、「エコポイント制度が3月末で制度変更となることを受けた「駆け込み需要」が見られ、販売数量・金額とも大きく前年を上回っている」(家電量販店)等の理由から、「やや良くなっている」との回答の割合が増加し、「悪くなっている」等の回答の割合が減少したため、前月を5.6ポイント上回る 44.7となった。企業動向関連は、「一部の工場が減産に入った。その他の工場も依然としてフル稼動となっていない。」(化学工業)等の理由から、「変わらない」との回答の割合が増加し、「やや良くなっている」との回答の割合が減少したため、前月を2.3ポイント下回る46.2となった。雇用関連は、「やや良くなっている」との回答の割合が増加し、「変わらない」「やや悪くなっている」との回答の割合が減少したため、前月を5.9ポイント上回る55.9となった。
現状判断DI
|
3月 |
前月差 |
合計 |
46.2 |
4.1 |
家計動向関連 |
44.7 |
5.6 |
企業動向関連 |
46.2 |
-2.3 |
雇用関連(参考値) |
55.9 |
5.9 |
景気の先行きに対する評価
現在より2~3か月先の景気の先行きに対する評価は以下のとおりであった。
景気の先行き判断DI(合計)は、前月同様の47.2となった。分野別にみると、家計動向関連は、「1品単価、客単価とも、一進一退の推移が続き、下降は止まった感があるが、上昇に転じたとは感じられない。客の動きも、ディスカウント系に流れており、低価格志向が続いている。」(乗用車販売)等の理由から、「変わらない」「やや悪くなる」との回答の割合が増加し、「やや良くなる」との回答の割合が減少したため、前月を1.3ポイント下回る45.6となった。企業動向関連は、「大手自動車メーカーのリコール問題もあり、自動車産業では二番底が懸念されるものの、今年上期は現状並みの受注で推移する。」(鉄鋼業)等の理由から、「良くなる」との回答の割合が増加し「やや良くなる」「やや悪くなる」との回答の割合が減少したため 、前月を1.5ポイント上回る48.5となった。雇用関連は、「やや良くなる」との回答の割合が増加し「変わらない」「悪くなる」との回答の割合が減少したため、前月を4.4ポイント上回る54.4となった。
現状判断DI
|
3月 |
前月差 |
合計 |
47.2 |
0.0 |
家計動向関連 |
45.6 |
-1.3 |
企業動向関連 |
48.5 |
1.5 |
雇用関連(参考値) |
54.4 |
4.4 |
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