景気の現状に対する評価
現在の景気を3か月前と比較すると、その評価は以下のとおりであった。
景気の現状判断DI(合計)は、前月を2.0ポイント上回る37.0となり、2か月連続し前月を上回った。分野別にみると、家計動向関連は、「今冬は暖冬と予測されていたが、月初めから気温が低い日が続き、防寒衣料を中心とした冬物セール商品の動きが良く、前年に近い売上を維持している。ただし「必要だから買う」といった買われ方で、購買意欲が向上してきた雰囲気はない。」(百貨店(販売担当))などの理由から「やや良くなっている」「やや悪くなっている」との回答の割合が増加し「変わらない」「悪くなっている」との回答の割合が減少したため、前月を2.8ポイント上回る35.9となった。企業動向関連は、「エコカー向け需要は増加傾向だが、その他は横ばいである。」(非鉄金属製造業(経理担当))などの理由から「変わらない」「悪くなっている」との回答の割合が増加し「良くなっている」「やや悪くなっている」との回答の割合が減少したため、前月を0.7ポイント下回る45.7となった。雇用関連は「変わらない」との回答の割合が増加し「やや良くなっている」「やや悪くなっている」「悪くなっている」との回答の割合が減少したため、前月を2.9ポイント上回る47.1となった。
現状判断DI
|
1月 |
前月差 |
合計 |
37.0 |
2.1 |
家計動向関連 |
33.1 |
1.1 |
企業動向関連 |
46.4 |
4.3 |
雇用関連(参考値) |
44.1 |
4.4 |
景気の先行きに対する評価
現在より2~3か月先の景気の先行きに対する評価は以下のとおりであった。
景気の先行き判断DI(合計)は、前月を4.4ポイント上回る42.8となり、2か月連続し 前月を上回った。分野別にみると、家計動向関連は、「今まで法人関係、特に中小企業の動きが悪かったが、最近になって少しずつだが代表社印などの注文が出始めた。」(一般小売店[印章](営業担当))などの理由から「やや良くなる」「変わらない」「やや悪くなる」との回答の割合が増加し、「悪くなる」との回答の割合が減少したため、前月を6.0ポイント上回る41.3となった。企業動向関連は「円高の進行が輸出を鈍らせる懸念や、先行き不透明感もあり、大きく景気が回復するとは思えない。」(鉄鋼業(総務担当))などの理由から「変わらない」「悪くなる」との回答の割合が増加し「やや良くなる」、「やや悪くなる」との回答の割合が減少したため 、前月を0.7ポイント上回る45.0となった。雇用関連は、「変わらない」との回答の割合が増加し、「やや良くなる」「悪くなる」との回答の割合が減少したため、前月を1.5ポイント上回る47.1となった。
先行き判断DI
|
1月 |
前月差 |
合計 |
38.4 |
1.4 |
家計動向関連 |
35.8 |
1.1 |
企業動向関連 |
45.0 |
0.7 |
雇用関連(参考値) |
45.6 |
4.4 |
中国地域データ[PDFファイル]