景気の現状に対する評価
現在の景気を3か月前と比較すると、その評価は以下のとおりであった。
景気の現状判断DI(合計)は、前月を5.2ポイント上回る37.0となり、4か月連続して前月を上回った。分野別にみると、家計動向関連は、「来客数は前年比の90%で推移している。ただしこれは購入いただいた数であり、店舗に足を運ばれたが、購入までには至らない客も含めれば、やや回復の兆しが見える。」(スーパー(店長))などの理由から、「良くなる」「変わらない」「やや悪くなる」との回答の割合が増加し、「やや良くなる」「悪くなる」との回答の割合が減少したため、前月を3.3ポイント上回る37.2となった。企業動向関連は、「エレクトロクス材料については在庫調整が終わり、一部には受注回復の兆しが見られるものの、機械工作・自動車関係の部品受注は未だに低調であり、売上ベースでは厳しい状況が続いている。」(鉄鋼業(総務担当))などの理由から「やや良くなっている」、「悪くなっている」との回答の割合が減少し、「良くなっている」「変わらない」「やや悪くなっている」との回答の割合が増加したため、前月を7.1ポイント上回る36.4となった。雇用関連は、「悪くなっている」との回答の割合が減少し、「変わらない」「やや良くなっている」との回答の割合が増加したため、前月を14.7ポイント上回る36.8となった。
現状判断DI
|
4月 |
前月差 |
合計 |
37.0 |
5.2 |
家計動向関連 |
37.2 |
3.3 |
企業動向関連 |
36.4 |
7.1 |
雇用関連(参考値) |
36.8 |
14.7 |
景気の先行きに対する評価
現在より2~3か月先の景気の先行きに対する評価は以下のとおりであった。
景気の先行き判断DI(合計)は、前月を2.0ポイント上回る42.2となり、5か月連続して前月を上回った。分野別にみると、家計動向関連は、「宴会は多くの企業が控えめにしているが、個人消費は不景気の中でも少し回復してくる。高速道路料金引下げで週末の家族旅行が今月増えたようなので、今後に期待できる。」(都市型ホテル(スタッフ))などの理由から、「変わらない」との回答の割合が増加し、「やや良くなる」「やや悪くなる」「悪くなる」との回答の割合が減少したため、前月を1.2ポイント上回る40.8となった。企業動向関連は「依然として低水準ではあるが、中国など一部では回復が見られるほか、主力の北米・欧州での在庫調整完了を受けて、生産は緩やかに回復する。」(金融業(業界情報担当))などの理由から「やや良くなる」「変わらない」との回答の割合が増加し、「悪くなる」「やや悪くなる」との回答の割合が減少したため、前月を5.7ポイント上回る47.9となった。雇用関連は、「やや悪くなる」との回答の割合が増加し、「やや良くなる」との回答の割合が減少したため、前月を2.9ポイント下回る36.8となった。
先行き判断DI
|
4月 |
前月差 |
合計 |
42.2 |
2.0 |
家計動向関連 |
40.8 |
1.2 |
企業動向関連 |
47.9 |
5.7 |
雇用関連(参考値) |
36.8 |
-2.9 |
中国地域データ[PDFファイル]