景気の現状に対する評価
現在の景気を3か月前と比較すると、その評価は以下のとおりであった。
景気の現状判断DI(合計)は、前月を2.1ポイント下回る29.3となった。分野別にみると、家計動向関連は、「急に暑くなったためか、ガソリンの値上げのためか、郊外へ足を伸ばしていた客が近くで買物をするようになったため、来客数が増えている。」(スーパー(販売担当))などの理由から、「やや良くなっている」との回答の割合が増加し、「良くなっている」「変わらない」「やや悪くなっている」との回答の割合が減少したため、前月を0.9ポイント上回る29.7となった。企業動向関連は、「燃料代の高騰に対応しきれていない。他業者の新規出店等、競争が一層激化してきている。」(輸送業(統括))などの理由から、「悪くなっている」との回答の割合が増加し、「良くなっている」「やや良くなっている」「やや悪くなっている」との回答の割合が減少したため、前月を10.0ポイント下回る29.3となった。雇用関連は、「悪くなっている」との回答の割合が増加し、「やや悪くなっている」との回答の割合が減少したため、前月を5.9ポイント下回る26.5となった。
現状判断DI
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7月 |
前月差 |
合計 |
29.3 |
-2.1 |
家計動向関連 |
29.7 |
0.9 |
企業動向関連 |
29.3 |
-10.0 |
雇用関連(参考値) |
26.5 |
-5.9 |
景気の先行きに対する評価
現在より2~3か月先の景気の先行きに対する評価は以下のとおりであった。
景気の先行き判断DI(合計)は、前月を3.0ポイント下回る30.6となり、過去最低値を更新した。分野別にみると、家計動向関連は、「ガソリンや食料品など生活用品の価格高騰が続き、解消される見込みはない。また、残暑・暖冬も予想されるので、消費の拡大が見込めない。」(百貨店(営業担当))などの理由から、「変わらない」「悪くなる」との回答の割合が増加し「良くなる」「やや良くなる」「やや悪くなる」 との回答の割合が減少したため、前月を1.9ポイント下回る30.3となった。企業動向関連は「建設関係の不況により、今後の発注量は見込めない。情報セキュリティの観点から紙保存の見直しも見受けられ、コピー量は減少傾向にある。」(コピーサービス業(管理担当))などの理由から、「変わらない」「悪くなる」との回答の割合が増加し、「良くなる」「やや良くなる」「やや悪くなる」との回答の割合が減少したため、前月を5.7ポイント下回る32.9となった。雇用関連は、「悪くなる」との回答の割合が増加し、「変わらない」「やや悪くなる」との回答の割合が減少したため、前月を4.4ポイント下回る27.9となった。
先行き判断DI
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7月 |
前月差 |
合計 |
30.6 |
-3.0 |
家計動向関連 |
30.3 |
-1.9 |
企業動向関連 |
32.9 |
-5.7 |
雇用関連(参考値) |
27.9 |
-4.4 |
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