景気の現状に対する評価
現在の景気を3か月前と比較すると、その評価は以下のとおりであった。
景気の現状判断DI(合計)は、前月を1.5ポイント上回り、54.6となった。分野別にみると、家計動向関連は、「ここ最近にない寒波の影響で、防寒アイテム・冬物商品の動きが好調で、客単価・販売量ともに昨年を大きく上回っている。」(百貨店(販売担当))などの理由から、「やや良くなっている」との回答の割合が増加し、「変わらない」との回答の割合が大幅に減少したため、前月を2.6ポイント上回る53.0となった。企業動向関連は、「生産量、出荷量共に先月と大きな変化はなく安定しており社内は全般に高稼働率である。物流費・原燃料費高等の影響を受けながらも好景気による販売価格の上方修正等で利益が出ている。」(化学工業(総務担当))などの理由から、「良くなっている」との回答の割合が増加し、「変わらない」との回答の割合が減少したため、前月を3.0ポイント下回る52.9となった。雇用関連は、「良くなっている」「変わらない」との回答が増加し、「やや良くなっている」 「やや悪くなっている」との回答が減少したため、全体では、前月を1.9ポイント上回る69.1となった。
現状判断DI
|
12月 |
前月差 |
合計 |
54.6 |
1.5 |
家計動向関連 |
53.0 |
2.6 |
企業動向関連 |
52.9 |
-3.0 |
雇用関連(参考値) |
69.1 |
1.9 |
景気の先行きに対する評価
現在より2~3か月先の景気の先行きに対する評価は以下のとおりであった。
景気の先行き判断DI(合計)は、前月を0.1ポイント下回り、52.4となった。分野別にみると、家計動向関連は、「年が明けると、原油高その他の不透明な要因があるので、若干慎重とならざるをえない。」(スーパー(店長))などの理由から、「変わらない」「悪くなる」との回答の割合が増加し、「良くなる」「やや良くなる」 「やや悪くなる」との回答の割合が減少したため、前月を1.3ポイント下回る49.6となった。企業動向関連は、「原材料等、資材の購入価格は高止まりのままであり、社会保険料の負担増等、コストアップの要因が多く、採算的には非常に厳しい状況が続く。」(輸送用機械器具製造業(総務担当))などの理由から、「良くなる」「変わらない」 「悪くなる」との回答の割合が増加し、「やや良くなる」、「やや悪くなる」 との回答が減少したため、前月を1.4ポイント下回る53.7となった。雇用関連は、「良くなる」「やや良くなる」との回答の割合が増加し、「変わらない」「やや悪くなる」との回答の割合が増加したため、前月を9.7ポイント上回る69.1となった。
先行き判断DI
|
12月 |
前月差 |
合計 |
52.4 |
-0.1 |
家計動向関連 |
49.6 |
-1.3 |
企業動向関連 |
53.7 |
-1.4 |
雇用関連(参考値) |
69.1 |
9.7 |